27日投開票の衆院選で、立憲民主党は、各地で裏金問題批判を展開して反自民票の受け皿となり、大きく議席を伸ばした。
青森3区は、新顔の岡田華子氏(44)が、裏金問題に関与した自民前職の木村次郎氏(56)を破り、初当選を決めた。同県内では2009年以来となる、自民以外の小選挙区勝利を手にした。
企業内弁護士で、子育て中の2児の母。「働きながら、負担なく子育てができる環境を作っていかなければ」などと訴えた岡田氏は27日夜、「自民の裏金問題への処理があまりに不誠実。生活への不満が渦巻いている。批判の受け皿に少しだけなれた」と勝因を語った。
愛知3区では元環境副大臣の前職、近藤昭一氏(66)が10選を決めた。当選確実となった後、支援者らを前に、自民が裏金問題で非公認とした候補の党支部に2千万円を支給していたことなどを念頭に「お金に対する反省をきちっとすることなく、選挙が続いた」と述べた。
同区が地盤だった自民の池田佳隆元議員は1月、裏金事件に関わったとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で現職議員では唯一逮捕、起訴された。自民は後任に、公募で決めた前内閣府参事官の新顔、水野良彦氏(50)を擁立した。近藤氏は選挙戦で「お金で動く政治ではなく、皆さん一人ひとりの声で動く真っ当な政治を取り戻す」と訴えた。
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